月: 2020年1月

「大浮世絵展」@江戸東京博物館

「大浮世絵展」@江戸東京博物館

2020年1月17日
終了間際の「大浮世絵展」に駆け込み。2ヶ月で10万人突破とのことで、場内は大混雑でした。浮世絵は小さいから、結構見るのが大変。 今回は、歌麿、写楽、北斎、広重、国芳という大メジャーな浮世絵師たちの作品をまとめて見ることができるというのが売りです。北斎であれば富嶽八景シリー…
ロン・ハワード監督「遥かなる大地へ」

ロン・ハワード監督「遥かなる大地へ」

2020年1月16日
ニコール・キッドマンとトム・クルーズの共演、ロン・ハワード監督と言う豪華な組み合わせの西部劇。オクラホマ出身の監督が、西部開拓史上に残るオクラホマ・ランドランを描いた作品としても興味深い。 オクラホマ・ランドランとは、西部開拓時代、オクラホマ準州が、未開地の開拓と人口増を…
川上未映子著「乳と卵」

川上未映子著「乳と卵」

2020年1月15日
年末に、川上未映子による村上春樹へのインタビュー集「みみずくは黄昏に飛び立つ」を読んだ。村上春樹のインタビューや創作に関するエッセイは基本的につまらない。理由は単純で、村上春樹は文学についての言及を周到に避け、常に「方法論」だけを語ろうとするからである。話すことがないのか…
前田英樹著「小津安二郎の喜び」

前田英樹著「小津安二郎の喜び」

2020年1月14日
前田英樹の「小津安二郎の喜び」読了。彼が1996年に出した「映画=イマージュの秘蹟」を最近、ようやく読んでとても気に入ったので、2016年刊行の本書を購入。こちらも良い本だと思う。 前田英樹の出発点は、いうまでもなくドゥルーズの「シネマ」の枠組みにある。ドゥルーズによれば…
ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督「大脱獄」

ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督「大脱獄」

2020年1月13日
カーク・ダグラスとヘンリー・フォンダ主演の西部劇。監督はベテランのジョセフ・L・マンキーウィッツ監督。軽いタッチのウェスタン・コメディ。安心して見ていられるけど、内容は深い。 お話はその名の通り、50万ドルを強盗し、独り占めしようとするパットマン(カーク・ダグラス)が脱出…
ドン・シーゲル監督「刑事マディガン」

ドン・シーゲル監督「刑事マディガン」

2020年1月12日
「刑事マディガン」は、ドン・シーゲル監督の1968年の作品。翌年、監督はクリント・イーストウッドを起用して「マンハッタン無宿」を撮影し、その後、「真昼の死闘」「白い肌の異常な夜」と矢継ぎ早にクリント・イーストウッドの主演作品を監督する。1971年の監督作品「ダーティーハリ…
チャン・リュル監督「慶州 ヒョンとユニ」

チャン・リュル監督「慶州 ヒョンとユニ」

2020年1月11日
チャン・リュル監督は、個人的に最も気になっている映画監督の一人である。まだ、「キムチを売る女」(2005年)と「春の夢」(2016年)の2本しか観ていないけれど、この監督の映像世界に完全にハマってしまった。とにかく、公開作品は逃さず観るつもり。と言いつつ、監督が2014年…
「アジアのイメージ」@東京都庭園美術館

「アジアのイメージ」@東京都庭園美術館

2020年1月11日
せっかくの穏やかに晴れた土曜の午後なのに、加藤泉の毒気にあてられたままというのも不健康なので、東京都庭園美術館に移動して、「アジアのイメージ:日本美術の『東洋憧憬』」展を観る。1910年から60年までの日本の美術家、工芸家の「東洋憧憬」を辿ろうという展覧会。公立美術館なら…
「加藤泉:Like A Rolling Snowball」@原美術館

「加藤泉:Like A Rolling Snowball」@原美術館

2020年1月11日
土曜日の午後の丸々ぽかんと空いてしまったのを利用して、閉幕間近の「加藤泉」展を観にいく。 今回の展覧会は、都内では初となる大規模な回顧展である。東京の原美術館の方は、最近の作品を展示し、Hara Arkでは過去の作品を展示しているとのこと。結構いろいろなところで加藤の作品…
マイケル・カーチス監督「ミルドレッド・ピアース」

マイケル・カーチス監督「ミルドレッド・ピアース」

2020年1月9日
雨が降りしきる波止場の埠頭に、豪華な毛皮のコートを纏った女が放心した姿で歩いていく。カメラは、彼女の姿を上から見下ろすように追いかけていく。埠頭の先で立ち止まる女。カメラはその姿を¥アップで映し出す。美しいが、暗く思い詰めた表情。彼女は冷たい冬の海を見下ろす。意を決したよ…