月: 2020年1月

モーリス・ブランショ「明かしえぬ共同体」

モーリス・ブランショ「明かしえぬ共同体」

2020年1月28日
諏訪敦彦監督の新作「風の電話」公開を記念して、某大型書店で諏訪監督推薦図書コーナーが開設されていたのに遭遇し、つい「明かしえぬ共同体」を衝動買いしてしまった。同時に購入したのが、諏訪監督の「誰も必要としていないかもしれない、映画の可能性のために」と、エマニュエル・レヴィナ…
中平康監督「あいつと私」

中平康監督「あいつと私」

2020年1月27日
ちょっと手持ち無沙汰になったので、BSで録画してそのままの「あいつと私」を観る。中平康監督、石坂洋次郎原作。主演は石原裕次郎と芦川いずみ。全く時代を感じさせない過激な映画。中平監督、本当にすごい。ただただ映画の喜びを堪能する。 基本的に私は、石原裕次郎はあまり好きではない…
クリント・イーストウッド監督「リチャード・ジュエル」

クリント・イーストウッド監督「リチャード・ジュエル」

2020年1月25日
最近はビデオが普及し、オンラインでも映画を気軽にレンタルできるようになったけど、どうしても映画館でロードショー上映を観たい監督がいる。僕にとって、その一人がクリント・イーストウッド監督である。「バード」あたりから彼の監督作品が公開されるたびに足繁くロードショー上映に通って…
テリー・ギリアム監督「ドン・キホーテ」

テリー・ギリアム監督「ドン・キホーテ」

2020年1月24日
「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」がようやく日本で公開された。この作品、実は、去年、飛行機の機内上映で観たんだけど、とっても良かったので、公開を心待ちにしていた。まずはHakuodo DYの英断にエールを送りたい。アニメ中心の配給会社だけど、「僕はイエス様が嫌い」、「君…
ハマスホイとデンマーク絵画展@東京都美術館

ハマスホイとデンマーク絵画展@東京都美術館

2020年1月23日
ハマスホイとデンマーク絵画展を観にいく。ハマスホイはずっとに気になっていた画家なんだけど、前回の回顧展は海外にいたので見逃した。悔しくて、その後、わざわざデンマークまで行ったのに、デンマーク国立美術館には数作しか展示されておらず、カタログもなくてほとんど情報を得ることがで…
多和田葉子「百年の散歩」

多和田葉子「百年の散歩」

2020年1月22日
気になっていた多和田葉子さんの「百年の散歩」が文庫になったので、早速、購入。多和田葉子さんの作品は、「犬婿入り」から「ヒナギクのお茶の場合」「容疑者の夜行列車」「光とゼラチンのライプッヒ」「球形時間」くらいまで追っかけたんだけど、その後、しばらく挫折していた。理由は、単純…
レイモンド・チャンドラー著「水底の女」

レイモンド・チャンドラー著「水底の女」

2020年1月20日
村上春樹のレイモンド・チャンドラー新訳シリーズ完結版読了。 思い返せば、2007年の「ロング・グッドバイ」村上春樹新訳は衝撃的だった。清水訳に親しんでいた僕は、繊細な情景描写と、私立探偵風情には不似合いな文学的素養をのぞかせる新鮮なフィリップ・マーロウ像に魅せられた。村上…
奥山大史監督「僕はイエス様が嫌い」

奥山大史監督「僕はイエス様が嫌い」

2020年1月19日
再び、アップリンク渋谷の「見逃した映画特集2019」へ。おそらく、昨年、シネフィルの間で最も話題を読んだ作品の一つである奥山監督の「僕はイエス様が嫌い」を観にいく。何しろ、この作品、監督初の長編映画なのに、いきなりサン・セバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞。その…
杉田脇士監督「ひかりの歌」

杉田脇士監督「ひかりの歌」

2020年1月18日
週末は再びアップリンク渋谷で「見逃した映画特集2019」。去年はとにかく映画を見る余裕がなかったので気になっていた映画をまとめ見するつもり。 この映画が気になったのは、心から敬愛する諏訪敦彦監督の以下のコメントを読んだからである。 この世界に登場する人たちは、映画が始まる…
「北斎 視覚のマジック 小布施・北斎館名品展」@すみだ北斎美術館

「北斎 視覚のマジック 小布施・北斎館名品展」@すみだ北斎美術館

2020年1月17日
大浮世絵展で巨匠の傑作を堪能した勢いに乗って、近くのすみだ北斎美術館へ。開館以来、気になっていたところ。なかなか行く機会がなかったのですが、今回、ようやく訪れることができました。 まず建物のモダンさが印象的でした。SANAAの妹島和世さんの設計。銀白色のモダンな形態が目に…