梨木香歩著「ぐるりのこと」 2020年10月28日 読書 梨木香歩さんの「ぐるりのこと」を読む。2004年の作品。梨木さんが「沼地のある森を抜けて」という本を準備していた頃に、旅先で、あるいは日々の暮らしの中で、「ぐるりのこと」を綴った作品。 その思考は、執筆中の「沼地のある森を抜けて」に関連した発酵の話から、社会を騒がせた事件… 続きを読む
梨木香歩著「冬虫夏草」 2020年10月12日 読書 梨木香歩の「冬虫夏草」を読む。「家守綺譚」の続編。「家守綺譚」では、主人公の綿貫征四郎は基本的に自宅におり、そこに様々な人々や死んだはずの友、河童、犬、龍などが訪れるという体裁を取っていた。前編の基本的な世界観は踏襲しつつ、続編の「冬虫夏草」では、綿貫征四郎は自宅を離れて… 続きを読む
梨木香歩著「家守綺譚」 2020年8月11日 日記 梨木香歩「家守綺譚」を読む。梨木香歩さんの作品は、「うみうそ」を読んで、島の伝承世界と自然に沈潜し、そこから物語を立ち上げていく手法が印象に残っている。気になる作家のひとり。 「家守綺譚」は、文筆業で身を立てることを目指す綿貫征四郎が、亡き友人の家を預かって過ごす日々を綴… 続きを読む