ロベール・ブレッソン監督「バルタザールどこへ行く」

ロベール・ブレッソン監督「バルタザールどこへ行く」

2020年11月4日
ロベール・ブレッソン監督特集上映が始まったので、いそいそと映画館に駆けつける。やはりブレッソン監督の作品は映画館で観たい。白黒画面に映し出される俳優の微妙な表情や仕草、あるいは夜の気配。ブレッソン監督は、ブラウン管の小さな画面ではなく、映画館のスクリーンに映し出された世界…
小川洋子著「ブラフマンの埋葬」

小川洋子著「ブラフマンの埋葬」

2020年11月3日
小川洋子「ブラフマンの埋葬」を読む。小川洋子さんの作品は初めて。彼女の作品は何度か手に取ったことがあるけれど、これまで読んだことがなかった。どの作品か忘れてしまったけれど、冒頭に、老婆が「呪いじゃ」とかなんとかいうセリフを吐くのを読んでそれが第一印象になってしまった。いく…
フランク・ダラボン監督「ショーシャンクの空に」

フランク・ダラボン監督「ショーシャンクの空に」

2020年11月3日
BSシネマで「ショーシャンクの空に」を観る。フランク・ダラボン監督・脚本による1994年の作品。主演はティム・ロビンスとモーガン・フリーマン。受賞はなかったものの、アカデミー賞7部門にノミネートされた名作。 物語の舞台は1947年のアメリカ。優秀な銀行員アンディ(=ティム…
NHK「筒美京平からの贈りもの 天才作曲家の素顔」

NHK「筒美京平からの贈りもの 天才作曲家の素顔」

2020年11月2日
筒美京平さんが亡くなった。稀代の作曲家。僕らの世代にとって、筒美サウンドはまさに物心ついてからの音楽世界のほぼすべてだった。60年代の「ブルー・ライト・ヨコハマ」や「サザエさん」、70年代の「男の子女の子」、「わたしの彼は左きき」、「アルプスの少女」、「よろしく哀愁」、「…
アモス・ギュタイ監督「ハイファの夜」

アモス・ギュタイ監督「ハイファの夜」

2020年11月1日
東京フィルメックスの特集上映でアモス・ギタイ監督の「ハイファの夜」を観る。アモス・ギタイ監督はイスラエルを代表する監督の1人で、パレスチナ問題も含めてイスラエル社会が抱える問題を積極的に取り上げている社会派の監督。残念ながら日本で一般公開された作品は「キプールの記憶」のみ…
サイモン・ウェスト監督「コン・エアー」

サイモン・ウェスト監督「コン・エアー」

2020年11月1日
BSシネマの路線としては珍しい売れ線のアクション映画「コン・エアー」が放映された。地味な作品ばかり放映していると視聴率が下がるので担当者がプレッシャーを感じたのだろうか。とはいえ、この選択は悪くない。超売れっ子プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー製作の元、これがデビュ…
青山真治監督「空に住む」

青山真治監督「空に住む」

2020年11月1日
青山真治監督「空に住む」を観る。青山監督の7年ぶりの新作。前作が「共喰い」というハードな作品で、最近、「こおろぎ」のようなディープな作品がビデオ化されたので、どんな内容かと期待したけれど、都会で生きる女性たちの慎ましやかな戦いを描いたトレンディな作品に仕上がっていた。He…
淀川長治著「淀川長治のシネマトーク」

淀川長治著「淀川長治のシネマトーク」

2020年11月1日
「淀川長治のシネマトーク」を読む。1989年から1999年にかけて、雑誌「an・an」に連載された「淀川長治の新シネマトーク」から厳選された196本を収録した本。各回、1本の映画をテーマに淀川長治さんが語るのを聞き書きしたもの。 若い女性向けのファッション誌に、映画の神様…
黒澤清監督「スパイの妻」

黒澤清監督「スパイの妻」

2020年10月28日
黒沢清監督「スパイの妻」を観る。NHKがBS8Kで制作したテレビドラマを劇場版として公開した作品。ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞で話題を呼んだ。 「ドレミファ娘の血は騒ぐ」以来の黒澤ファンであり、「勝手にしやがれ」、「復讐」シリーズから「CURE」、「カリスマ」、「回…
梨木香歩著「ぐるりのこと」

梨木香歩著「ぐるりのこと」

2020年10月28日
梨木香歩さんの「ぐるりのこと」を読む。2004年の作品。梨木さんが「沼地のある森を抜けて」という本を準備していた頃に、旅先で、あるいは日々の暮らしの中で、「ぐるりのこと」を綴った作品。 その思考は、執筆中の「沼地のある森を抜けて」に関連した発酵の話から、社会を騒がせた事件…