「画家が見たこども展」@三菱一号館美術館 2020年6月20日 アート 緊急事態宣言がようやく解除され、予約制で人数制限があるものの展覧会が再開した。早速お目当ての展覧会に行く。まずは、三菱一号館美術館で開催中の「画家が見たこども展」。三菱一号館美術館は、日本でも有数のナビ派のコレクションがあり、これまでも度々、ナビ派をテーマにした展覧会を開… 続きを読む
大森立嗣監督「タロウのバカ」 2020年6月20日 映画 大森立嗣監督というのは不思議な人である。「日々是好日」のように端正な映画を撮ることもできるし、「まほろ駅前」シリーズのようなユーモアあふれる活劇を撮ることもできる。「セトウツミ」のように、何も事件は起きず、基本的に二人の高校生が話しているだけなのに、見事に映画にしてしまう… 続きを読む
大林宣彦監督「廃市」 2020年6月16日 映画 どうやら僕は、大林宣彦監督にはまってしまったようだ。仕事の締め切りがたまっていてこんなことやっている場合ではないと頭では理解しているんだけど、身体が言うことをきかない。仕事を途中で投げ出して、ふらふらとビデオ屋に迷い込み、つい「廃市」を借りてしまう。でもかろうじて理性は残… 続きを読む
大林宣彦監督「時をかける少女」 2020年6月13日 映画 大林宣彦監督「時をかける少女」。1983年公開作品。原田知世初出演映画。公開当時は薬師丸ひろ子・松田優作共演の「探偵物語」の併映だった。主題歌は松任谷正隆作曲、原田知世の歌で大ヒットした。当時の角川映画の勢いを感じさせる作品。原作は、未だ現役作家の筒井康隆。 正直、公開当… 続きを読む
スタンリー・ドーネン監督「パリの恋人」 2020年6月11日 映画 スタンリー・ドーネン監督「パリの恋人」を観る。主演は、オードリー・ヘプバーン、フレッド・アステア、ケイ・トンプソン他。1957年の作品。受賞は逃したものの、アカデミー賞、カンヌ国際映画祭にノミネートされたからそれなりに評価は高かった作品。 監督とオードリーは、「パリの恋人… 続きを読む
ナイト・シャマラン監督「シックス・センス」 2020年6月10日 映画 M・ナイト・シャマラン監督の「シックス・センス」を観る。1999年の作品。ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント他主演。アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞、助演男優賞、助演女優賞にノミネートされた。 公開からすでに20年が経っているから、ほとんどの人はあらす… 続きを読む
リドリー・スコット監督「ブレードランナー ディレクターズ・カット版」 2020年6月9日 映画 リドリー・スコットとトニー・スコットとどちらがシネアストとして偉いかと聞かれたら、無条件にトニー・スコットと断言するのが、シネフィルの意地である。と言いつつも、まだシネフィル駆け出しだった1980年前後には、僕もリドリー・スコットの「エイリアン」と「ブレードランナー」に熱… 続きを読む
ロン・ハワード監督「ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years」 2020年6月8日 映画 ロン・ハワード監督は、不思議な監督だ。普通に商業映画を撮っているように見えて、しっかりと映画史を意識しつつ、何か不穏な要素を組み込んでしまう。 例えば、初期作品の「スプラッシュ」。もちろん、人魚の恋の物語なんだけど、よく考えるとこの物語は傑作「大アマゾンの半魚人」を裏返し… 続きを読む
古井由吉著「聖耳」 2020年6月4日 読書 古井由吉著「聖耳」を読む。2000年の作品。作者は、これを執筆した当時、右眼の網膜円孔の手術のため、入退院を繰り返していたとのこと。本作は、この時の経験をベースにした連作短編集。 といっても、いつものように、病院でうつ伏せになって寝ている状態(眼の手術後に、眼球の内部に注… 続きを読む
ロブ・ライナー監督「恋人たちの予感」 2020年6月3日 映画 いきなり強引な世代論で恐縮ですが、僕たちの世代の映画の女神は、もしかしたらメグ・ライアンかも知れない。「恋人たちの予感」(1989)、「めぐり逢えたら」(1993)、「フレンチ・キス」(1995)、「ユー・ガット・メール」(1998)、そして「ニューヨークの恋人」(200… 続きを読む