月: 2020年7月

森崎東監督「時代屋の女房」

森崎東監督「時代屋の女房」

2020年7月16日
森崎東監督が亡くなった。たぶん、僕よりひとつ上の世代の映画好きにとって、森崎監督とは、何よりも「喜劇 女は度胸」シリーズの喜劇監督だろう。さらに、「男はつらいよ」シリーズの脚本を担当し、自らもシリーズ3作目の「男はつらいよ フーテンの寅」でメガホンを取った監督でもある。僕…
西河克己監督「潮騒」

西河克己監督「潮騒」

2020年7月13日
西河克己監督「潮騒」を見る。1975年作品。主演は、山口百恵と三浦友和。1970年代には、この組み合わせで「伊豆の踊子」、「潮騒」、「絶唱」、「春琴抄」、「霧の旗」を撮っている。ある意味で、70年代の日本映画界を代表する組み合わせである。 西河克己監督は、1952年の「伊…
フィリップ・カウフマン監督「ミネソタ大強盗団」

フィリップ・カウフマン監督「ミネソタ大強盗団」

2020年7月12日
フィリップ・カウフマン監督「ミネソタ大強盗団」を観る。1972年作品。「義賊」ジェシー・ジェイムズ(=ロバート・デュヴァル)と、コール・ヤング(=クリフ・ロバートソン)が率いるジェイムズ=ヤンガー・ギャング強盗団が、ミネソタのファースト・ナショナル・バンクを銀行強盗する顛…
相米慎二監督「翔んだカップル オリジナル版」

相米慎二監督「翔んだカップル オリジナル版」

2020年7月11日
相米慎二監督「翔んだカップル」を見る。1980年の作品。出演は鶴見辰吾、薬師丸ひろ子、石原真理子。脇を円広志、尾美としのり、真田広之、原田美枝子などが固めている。脚本は丸山昇一。相米慎二の初監督作品であり、石原真理子のデビュー作品であり、「野生の証明」でデビュー済みだった…
「鴻池朋子 ちゅうがえり」展@アーティゾン美術館

「鴻池朋子 ちゅうがえり」展@アーティゾン美術館

2020年7月9日
鴻池朋子さんは、僕にとって最も気になる現代アーティストの1人である。深い森の中で狼と戯れ、時に一体化してしまう少女。あるいはふわふわとした柔らかい毛におおわれた大きな耳をもった異界の生き物。あるいは、精密に描かれたミクロの昆虫世界・・・。緻密に描き込まれていながらどこか幻…
バッド・ベティカー監督「七人の無頼漢」

バッド・ベティカー監督「七人の無頼漢」

2020年7月9日
バッド・ベティカー監督の「七人の無頼漢」を見る。あの上映時間77分の西部劇である。これだけ読んで、「あのバッド・ベティカー監督か!」と反応してくれる人はシネフィル度が高いと言えるだろう。そう、蓮実重彦が「映画 誘惑のエクリチュール」で「七の奇蹟」という一章を割いて論じた、…
鈴木大拙著「神秘主義ーキリスト教と仏教」

鈴木大拙著「神秘主義ーキリスト教と仏教」

2020年7月8日
鈴木大拙著「神秘主義:キリスト教と仏教」が岩波文庫から出たので早速購入。解説は安藤礼二。まあ、2年前に大著「大拙」を刊行したばかりだから、安藤さんが解説を書くのは穏当な選択だと思います。20世紀初頭の神秘主義者の関係に改めて脚光を当てた安藤さんの功績は大きいですよね。 実…
BS1スペシャル「映画で未来を変えようよ〜大林宣彦から4人の監督へのメッセージ〜」

BS1スペシャル「映画で未来を変えようよ〜大林宣彦から4人の監督へのメッセージ〜」

2020年7月7日
NHK『BS1スペシャル▽映画で未来を変えようよ〜大林宣彦から4人の監督へのメッセージ』(c)NHK BS1スペシャル「映画で未来を変えようよ〜大林宣彦から4人の監督へのメッセージ〜」を見る。大林監督が死の直前、夢の中でうわごとのように語りかけた4人の監督へのメッセージに…
シモーヌ・ヴェイユ著「重力と恩寵」

シモーヌ・ヴェイユ著「重力と恩寵」

2020年7月4日
シモーヌ・ヴェイユの主著「重力と恩寵」を読む。以前のブログで紹介したように、彼女の「アンソロジー」を読んで心惹かれたので、ずっと気になっていた本を紐解く気になった。すごい。冒頭から引き込まれてしまい、気がついたら本に書き込みをしながら読みふけってしまった。本に書き込みをす…
ビー・ガン監督「凱里ブルース」

ビー・ガン監督「凱里ブルース」

2020年7月2日
ビー・ガン監督「凱里ブルース」を観る。「ロングデイズ・ジャーニー この世の涯てへ」が衝撃だったビー・ガン監督の初長編作品。2016年製作。ロカルノ国際映画祭新進監督賞&特別賞、ナント三大陸映画祭黄金の熱気球賞他を受賞。世界中の映画監督から絶賛を浴びた。ポン・ジュノ監督の次…