セルジオ・コルブッチ監督「ミネソタ無頼」

セルジオ・コルブッチ監督「ミネソタ無頼」

2020年2月19日
一仕事終わったので、ご褒美にBS録画の「ミネソタ無頼」を観る。我ながら慎ましいご褒美だと苦笑。でもまあ、セルジオ・コルブッチ監督だから悪くはない。 セルジオ・コルブッチ監督の名前を意識したのは、タランティーノの「ジャンゴ 繋がれざる者」を観てから。タランティーノの作品は、…
宮内悠介「カブールの園」

宮内悠介「カブールの園」

2020年2月16日
宮内悠介の「カブールの園」を読む。SFだと思って購入したら、SF色はほとんどなく、むしろ日系人のアイデンティティの葛藤を正面から描いた作品だった。だから三島賞受賞作なんですね。読み終わってから気づく間抜けな私。。。 宮内悠介の作品は、「ヨハネスブルグの天使たち」を読んで以…
ルネ・クレール監督「巴里の屋根の下」

ルネ・クレール監督「巴里の屋根の下」

2020年2月15日
今日は、絶対に仕事をしないことに決め、自宅に戻ってBSで録画していたルネ・クレール監督の「巴里の屋根の下」を見る。ルネ・クレール監督初のトーキー映画。主題歌の「巴里の屋根の下」もヒットしたらしい。物語は、街角で人々を集めて歌を教え、楽譜を売って稼ぐアルベールと、その友人の…
「MOTコレクション第3期 いまーかつて 複数のパースペクティブ」@東京都現代美術館

「MOTコレクション第3期 いまーかつて 複数のパースペクティブ」@東京都現代美術館

2020年2月15日
ダムタイプ展を満喫したついでに、「コレクション展」を覗く。東京都現代美術館は、東京の国立近代美術館、大阪の国際美術館と並んで、体系的に日本の戦後美術を収集しているから、勉強になる。やはり、アート作品は、オリジナルを見ておかないと。。。 展示のテーマは、「コレクターの視点」…
「ダムタイプ アクション+リフレクション」@東京都現代美術館

「ダムタイプ アクション+リフレクション」@東京都現代美術館

2020年2月15日
終了間際のダムタイプ展に駆け込み。さすがにこれだけは外せない展覧会。じっくりと今までの作品をビデオで見直す。80年代から90年代の作品が中心だから、既に30年近く経っているのにいまだに新しい。古橋悌二という才能の偉大さを改めて実感する。もちろん、彼亡き後も、高谷史郎や池田…
ジョン・カーペンター監督「マウス・オブ・マッドネス」

ジョン・カーペンター監督「マウス・オブ・マッドネス」

2020年2月14日
少しBSシネマの作品が続いたので、気分を変えてiTunesの「マウス・オブ・マッドネス」を観る。ジョン・カーペンター監督作品。傑作の誉れが高い映画だとはかねがね聞いていたけど、こんなにすごいとは思わなかった。まさに悪夢のような傑作。 物語は、失踪した人気ホラー作家サター・…
齋藤武市監督「ギターを持った渡り鳥」

齋藤武市監督「ギターを持った渡り鳥」

2020年2月13日
BSで録画したまま放っておいた「ギターを持った渡り鳥」を観る。日活アクションシリーズは、もっぱら赤木圭一郎と宍戸錠ばかり追っていたので、実はこのシリーズを観るのは初めて。わざわざ映画館に行ってみるという感じでもないし、かと言ってビデオを借りることもないだろうから、BSさま…
諏訪敦彦監督「風の電話」

諏訪敦彦監督「風の電話」

2020年2月12日
諏訪敦彦監督の作品を観ることは、僕にとっていつも特権的な体験である。映画館の暗闇の中で、スクリーンの光と触れ合う。自分という存在が、スクリーンを見つめる瞳に還元され、映画と一体化する。僕の身体は希薄化し、武装解除され、輪郭が曖昧になり、そしてスクリーン上の登場人物の繊細な…
川上弘美著「パスタマシーンの幽霊」

川上弘美著「パスタマシーンの幽霊」

2020年2月9日
川上弘美さんが雑誌「クウネル」に連載していた掌編をまとめたもの。食べ物と、ちょっと変わった人やモノ(時には幽霊や異世界の住人)と、どうも男運の悪い女性たち(大体において、登場人物は失恋したり独り身だったりする)をめぐるとてもとてもささやかではかない物語の断片。 こういうの…
吉田秀和著「グレン・グールド」

吉田秀和著「グレン・グールド」

2020年2月8日
吉田秀和さんの本は全く古さを感じさせない。もちろん、扱っている作曲家や演奏家は昭和に活躍した人たちだから、情報自体は古い。でも、吉田さんの音楽への向き合い方がとても真摯だから、時代を超えて音楽の本質に迫る迫力を持っている。楽譜も読めない僕など、あまり良い読者とは思えないけ…