テリー・ギリアム監督「ドン・キホーテ」 2020年1月24日 映画 「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」がようやく日本で公開された。この作品、実は、去年、飛行機の機内上映で観たんだけど、とっても良かったので、公開を心待ちにしていた。まずはHakuodo DYの英断にエールを送りたい。アニメ中心の配給会社だけど、「僕はイエス様が嫌い」、「君… 続きを読む
ハマスホイとデンマーク絵画展@東京都美術館 2020年1月23日 アート ハマスホイとデンマーク絵画展を観にいく。ハマスホイはずっとに気になっていた画家なんだけど、前回の回顧展は海外にいたので見逃した。悔しくて、その後、わざわざデンマークまで行ったのに、デンマーク国立美術館には数作しか展示されておらず、カタログもなくてほとんど情報を得ることがで… 続きを読む
多和田葉子「百年の散歩」 2020年1月22日 読書 気になっていた多和田葉子さんの「百年の散歩」が文庫になったので、早速、購入。多和田葉子さんの作品は、「犬婿入り」から「ヒナギクのお茶の場合」「容疑者の夜行列車」「光とゼラチンのライプッヒ」「球形時間」くらいまで追っかけたんだけど、その後、しばらく挫折していた。理由は、単純… 続きを読む
レイモンド・チャンドラー著「水底の女」 2020年1月20日 読書 村上春樹のレイモンド・チャンドラー新訳シリーズ完結版読了。 思い返せば、2007年の「ロング・グッドバイ」村上春樹新訳は衝撃的だった。清水訳に親しんでいた僕は、繊細な情景描写と、私立探偵風情には不似合いな文学的素養をのぞかせる新鮮なフィリップ・マーロウ像に魅せられた。村上… 続きを読む
奥山大史監督「僕はイエス様が嫌い」 2020年1月19日 映画 再び、アップリンク渋谷の「見逃した映画特集2019」へ。おそらく、昨年、シネフィルの間で最も話題を読んだ作品の一つである奥山監督の「僕はイエス様が嫌い」を観にいく。何しろ、この作品、監督初の長編映画なのに、いきなりサン・セバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞。その… 続きを読む
杉田脇士監督「ひかりの歌」 2020年1月18日 映画 週末は再びアップリンク渋谷で「見逃した映画特集2019」。去年はとにかく映画を見る余裕がなかったので気になっていた映画をまとめ見するつもり。 この映画が気になったのは、心から敬愛する諏訪敦彦監督の以下のコメントを読んだからである。 この世界に登場する人たちは、映画が始まる… 続きを読む
「北斎 視覚のマジック 小布施・北斎館名品展」@すみだ北斎美術館 2020年1月17日 アート 大浮世絵展で巨匠の傑作を堪能した勢いに乗って、近くのすみだ北斎美術館へ。開館以来、気になっていたところ。なかなか行く機会がなかったのですが、今回、ようやく訪れることができました。 まず建物のモダンさが印象的でした。SANAAの妹島和世さんの設計。銀白色のモダンな形態が目に… 続きを読む
「大浮世絵展」@江戸東京博物館 2020年1月17日 アート 終了間際の「大浮世絵展」に駆け込み。2ヶ月で10万人突破とのことで、場内は大混雑でした。浮世絵は小さいから、結構見るのが大変。 今回は、歌麿、写楽、北斎、広重、国芳という大メジャーな浮世絵師たちの作品をまとめて見ることができるというのが売りです。北斎であれば富嶽八景シリー… 続きを読む
ロン・ハワード監督「遥かなる大地へ」 2020年1月16日 映画 ニコール・キッドマンとトム・クルーズの共演、ロン・ハワード監督と言う豪華な組み合わせの西部劇。オクラホマ出身の監督が、西部開拓史上に残るオクラホマ・ランドランを描いた作品としても興味深い。 オクラホマ・ランドランとは、西部開拓時代、オクラホマ準州が、未開地の開拓と人口増を… 続きを読む
川上未映子著「乳と卵」 2020年1月15日 読書 年末に、川上未映子による村上春樹へのインタビュー集「みみずくは黄昏に飛び立つ」を読んだ。村上春樹のインタビューや創作に関するエッセイは基本的につまらない。理由は単純で、村上春樹は文学についての言及を周到に避け、常に「方法論」だけを語ろうとするからである。話すことがないのか… 続きを読む