ジョン・ヒューストン監督「天地創造」 2020年7月19日 映画 ジョン・ヒューストン監督「天地創造」を観る。1966年の作品。旧約聖書の創世記のエピソードを描いた大作。ヒューストン監督自身もノア役で出演し、さらに神の声とナレーションも兼ねている。また、音楽は、当初、ストラヴィンスキーに依頼されたが断られたため、黛敏郎が抜擢され、その映… 続きを読む
大林宣彦著「キネマの玉手箱」 2020年7月17日 映画 例によって本屋をぶらついていたら、大林宣彦の「いつか見た映画館」が本棚に並んでいた。価格18,000円。A5版1368頁。かなり心が動いたけど、最後に理性が働いてとりあえず再考することにした。いくら何でも、これは高すぎるよね。 その代わりに、ユニコ舎の「キネマの玉手箱」を… 続きを読む
森崎東監督「時代屋の女房」 2020年7月16日 映画 森崎東監督が亡くなった。たぶん、僕よりひとつ上の世代の映画好きにとって、森崎監督とは、何よりも「喜劇 女は度胸」シリーズの喜劇監督だろう。さらに、「男はつらいよ」シリーズの脚本を担当し、自らもシリーズ3作目の「男はつらいよ フーテンの寅」でメガホンを取った監督でもある。僕… 続きを読む
西河克己監督「潮騒」 2020年7月13日 映画 西河克己監督「潮騒」を見る。1975年作品。主演は、山口百恵と三浦友和。1970年代には、この組み合わせで「伊豆の踊子」、「潮騒」、「絶唱」、「春琴抄」、「霧の旗」を撮っている。ある意味で、70年代の日本映画界を代表する組み合わせである。 西河克己監督は、1952年の「伊… 続きを読む
フィリップ・カウフマン監督「ミネソタ大強盗団」 2020年7月12日 映画 フィリップ・カウフマン監督「ミネソタ大強盗団」を観る。1972年作品。「義賊」ジェシー・ジェイムズ(=ロバート・デュヴァル)と、コール・ヤング(=クリフ・ロバートソン)が率いるジェイムズ=ヤンガー・ギャング強盗団が、ミネソタのファースト・ナショナル・バンクを銀行強盗する顛… 続きを読む
相米慎二監督「翔んだカップル オリジナル版」 2020年7月11日 映画 相米慎二監督「翔んだカップル」を見る。1980年の作品。出演は鶴見辰吾、薬師丸ひろ子、石原真理子。脇を円広志、尾美としのり、真田広之、原田美枝子などが固めている。脚本は丸山昇一。相米慎二の初監督作品であり、石原真理子のデビュー作品であり、「野生の証明」でデビュー済みだった… 続きを読む
「鴻池朋子 ちゅうがえり」展@アーティゾン美術館 2020年7月9日 アート 鴻池朋子さんは、僕にとって最も気になる現代アーティストの1人である。深い森の中で狼と戯れ、時に一体化してしまう少女。あるいはふわふわとした柔らかい毛におおわれた大きな耳をもった異界の生き物。あるいは、精密に描かれたミクロの昆虫世界・・・。緻密に描き込まれていながらどこか幻… 続きを読む
バッド・ベティカー監督「七人の無頼漢」 2020年7月9日 映画 バッド・ベティカー監督の「七人の無頼漢」を見る。あの上映時間77分の西部劇である。これだけ読んで、「あのバッド・ベティカー監督か!」と反応してくれる人はシネフィル度が高いと言えるだろう。そう、蓮実重彦が「映画 誘惑のエクリチュール」で「七の奇蹟」という一章を割いて論じた、… 続きを読む
鈴木大拙著「神秘主義ーキリスト教と仏教」 2020年7月8日 読書 鈴木大拙著「神秘主義:キリスト教と仏教」が岩波文庫から出たので早速購入。解説は安藤礼二。まあ、2年前に大著「大拙」を刊行したばかりだから、安藤さんが解説を書くのは穏当な選択だと思います。20世紀初頭の神秘主義者の関係に改めて脚光を当てた安藤さんの功績は大きいですよね。 実… 続きを読む
BS1スペシャル「映画で未来を変えようよ〜大林宣彦から4人の監督へのメッセージ〜」 2020年7月7日 映画 NHK『BS1スペシャル▽映画で未来を変えようよ〜大林宣彦から4人の監督へのメッセージ』(c)NHK BS1スペシャル「映画で未来を変えようよ〜大林宣彦から4人の監督へのメッセージ〜」を見る。大林監督が死の直前、夢の中でうわごとのように語りかけた4人の監督へのメッセージに… 続きを読む