森村泰昌著「自画像のゆくえ」 2020年3月5日 アート 森村泰昌さんの「自画像のゆくえ」を読む。言うまでもないけれど、森村さんはセルフポートレイト写真シリーズを手がける現代アートの第一人者。世界のどこの現代美術館でも、確実に森村さんの作品はコレクションに入っています。有名なところでは、「西洋美術史になった私」でモナリザになった… 続きを読む
ジョージ・シャーマン監督「100万ドルの血斗」 2020年3月2日 映画 BSシネマの「100万ドルの血斗」。ジョージ・シャーマン監督の1971年の作品。主演は、ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、リチャード・ブーン。ジョン・ウェイン一家総出演。ジョージ・シャーマンは、日本ではあまり知られていないけれど、1937年の初監督作品から1971年の本… 続きを読む
ポン・ジュノ監督「パラサイトー半地下の家族」 2020年3月1日 映画 ポン・ジュノ監督「パラサイトー半地下の家族」を観る。カンヌでパルム・ドールに輝き、アカデミー賞は作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部問を獲得。映画に登場したジャージャー・ラーメン(チャパグリ)が新大久保で大流行になるなど社会現象にまで発展した話題作。 まずは、配給… 続きを読む
古井由吉を巡って 2020年2月29日 読書 古井由吉さんが亡くなった。内向の世代を代表する作家で、多くの作品を残した人の死を僕はまだうまく受け止められずにいる。改めて、彼の著作リストを眺めてみる。多分、僕は作品の3分の1たらずしか読んでないし、随筆・評論に至っては皆無だ。そういう意味で、僕はあまり良い読者ではなかっ… 続きを読む
ジェームズ・アイヴォリー監督「日の名残り」 2020年2月28日 映画 ジェームズ・アイヴォリー監督の「日の名残り」を観る。出演は、アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン、クリストファー・リーヴ、ヒュー・グラントなど。 物語は、カズオ・イシグロの原作でも知られている通り、英国の有力貴族、ダーリントン卿に仕える執事のジェームズ・スティーブンス… 続きを読む
諏訪敦彦著「誰も必要としてないかもしれない、映画の可能性のために:制作・教育・批評」 2020年2月27日 映画 諏訪敦彦「誰も必要としていないかもしれない、映画の可能性のためにー制作・教育・批評」を読む。諏訪監督初のまとまった著書で、今まで断片的にしかわからなかった諏訪監督の方法論や思考を知ることのできる貴重な資料。でも、それ以上に、諏訪監督の一貫した倫理的姿勢に深く心を動かされる… 続きを読む
日曜美術館「ゴッホ 草木への祈り」 2020年2月24日 アート 日曜美術館「ゴッホ 草木への祈り」を観る。今まで見たこともないゴッホの作品。激しい色彩も荒々しいタッチも影を潜め、まさに地に生えている野の草をそのままに描き、あるいは花瓶に生けられた花を優しい色使いで表現する。片耳を切り落とした痛々しい自画像や、原色で荒々しく描かれたひま… 続きを読む
フレディ・M・ムーラー監督「山の焚火」 2020年2月22日 映画 フレディ・M・ムーラー監督の「山の焚火」を観る。1985年、ロカルノ国際映画祭金豹賞受賞作品。僕は、80年代にシネセゾンで公開された時に観ている。記憶が定かではないけれど、多分、六本木にあったシネ・ヴィヴァンではないだろうか。。。その時も素晴らしい作品だと思ったけど、今回… 続きを読む
「永遠のソール・ライター」@Bunkamuraザ・ミュージアム 2020年2月22日 アート 東急文化村ザ・ミュージアムで「永遠のソール・ライター展」を観る。ニューヨークを舞台に活動し、ファッション写真家として成功しながら、そのキャリアをあっさりと放棄して、ニューヨークの街角の風景を切り取るスナップショットのような写真を撮り続けたアーチスト。没後、財団が設立され、… 続きを読む
カフカ著「訴訟」 2020年2月21日 読書 カフカ「訴訟」読了。光文社古典新訳文庫、丘沢静也訳。面白い。もっと早く読んでいればよかった。。。 この物語は、わざわざ僕が紹介する必要もないぐらい有名だけど、とりあえず簡単に説明しておくと、ヨーゼフ.Kなる主人公(とある銀行の要職にある)が、ある朝、二人の監視人の訪問を受… 続きを読む